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生物学(出井雅彦, 大石 昇 122室)

生物学関連科目には以下の科目があります。
選択科目であっても全てを履修することが基本ですが、「生物学概論」、「生物学Ⅰ」、「専門演習B」は必ず履修して下さい。
生物学の基礎知識は、これらの科目を履修することで身につきます。

生物学の学び方
 これまでのように生物の知識を覚えようとするだけでは、本当の面白さ、楽しさはわかりせん。
身近な自然の中に生物に限らず、理科(自然科学)の学びはあふれています。
その中のひとつにでも興味や疑問をもつことが出来れば、新たな発見と面白さに目覚めることができます。 机上の学び、調べも大切ですが、まわりの自然に目を向けることから始めましょう。
ただ、多くの人は基礎的な生物学的知識が不足しています。新たなものを積み上げるためには、基礎をおろそかにしてはいけません。
4年間で理科の楽しさ、面白さを学び、自ら問題解決する喜びを実感して下さい。

生物学概論(出井)

地球上には多種多様な生物が存在する。それらは種によっても、さらには同種の個体間にも違いが見られる。
しかし一方で、生物には共通する性質やしくみがある。その共通性は生物が1つの共通の祖先から進化した証拠でもある。
生物に共通する生命現象を理解するための基礎を学ぶ。

生物学Ⅰ(大石)

主に動物に関連した分野の生物学について、小学校・中学校・高等学校で扱う内容とその背景や、発展内容を概説する。
生体分子から生態系まで明確なイメージをつかみ、動物についてストーリー立てて説明できることを目標とする。

専門演習B(出井)

この授業では、主に植物の多様性に着目して講義を進める。
すべての真核生物は異なる単細胞生物同士の共生によって誕生し、現在の多様な生物に進化した。
特に光合成生物は、いろいろな色素をもった生物が共生することによって、多様な色をもつ生物に進化した。
現在の植物の仲間がどのようにして進化し、それらがどのような形態的特徴や生活様式をもつかを講義する。

生物学実験基礎 (出井)

顕微鏡観察を中心に生物学の基礎となる生物のつくりと働きを理解するための実験を行う。
生物に共通する生命現象を実験,観察を通して理解し,試料の作り方や観察のポイントを学び、将来教員として自信を持って教えられる知識と技術を習得する。

生物学実験A (大石)

小中高で実施可能な、動物を用いた実験を行う。
また、動物の体のつくりとしくみに対する観察眼を養い、スケッチによる記憶術を習得することを目標にする。

生物学実験B (出井)

定量的な実験操作を伴う生物実験を中心に行う。
実験結果を科学的に考え、なぜそうなったかを考察する。

教科教育法『理科』Ⅱ(出井)

本授業では,中学校及び高等学校の理科での生物領域を扱う。
中等教育の中で必要とされる基本的な生物学の知識を習得し,それらを理科教育にどのように生かすか,その指導法の基礎を身に付けることを目的とする。
また、生物や自然科学に対して興味を持たせるにはどうしたら良いか、自然の見方を生徒達にどう教えるかを実践的体験的に学ぶため,模擬授業を行う。
また,自然への興味と関心を高めるため,構内の樹木や植物の観察とスケッチを取り入れた体験的授業も行う。