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授業紹介

授業の概要
物理学 化 学 生物学 地 学 理科教育学
  1. 講義科目について
  2. 自然科学は、現代ではその特徴により専門化、細分化され、分野毎に扱うことが多いですが、本来、自然は分けられません。
    先端科学においては、分野間の重なりの内容が課題となる場合が多くあります。
    学校教育では自然を分類する際に、物理学、化学、生物学、地学の4分野を用いますが、それらは互いに関連し合っています。
    理科専修では、4分野全てについて科目を開設しています。
    皆さんは、特定の分野に偏ることなく、満遍なく履修し、自然科学の素養を培って下さい。
    全ての分野を網羅的に学ぶことで、分野間の共通点や特徴が見えて来て、自然を統合的に捉えられる様にもなります。また、自然を深く理解することは、深い内容の授業に繋がります。
    理科の教員は、児童・生徒に理科の専門知識を伝える他に、現代科学の内容についても児童・生徒に伝える役割を担います。
    講義を受けるに留まらず、是非、専門書や文献を読む、科学館へ出かける、周囲の人と科学の話題について議論する、教員に質問すること等を、主体性を持って積極的に行い、理科の知識基盤を豊かに作って行って欲しいと思います。


  3. 実験科目について
  4. 物理学、化学、生物学、地学の4分野全てについて開設しています。
    各分野とも「実験基礎」と「実験A」はペアで必修として開設しています。
    「実験B」は、各分野とも選択必修科目ですが、いずれも各分野の講義内容を観察・実験を通して理解する為の重要な科目ですので、出来る限り履修するようにして下さい。
    なお、実験科目は全回出席が基本であり、全実験を必ず履修することを求めます。
    各分野の特徴に合わせてテーマが構成されていますので、担当教員の説明や注意事項をよく聞き、履修して下さい。


  5. 専門演習科目について
  6. 3年次開設の必修科目です。

    理科専修は、専門演習A(物理学)専門演習B(生物学)専門演習C(地学)があり、3科目とも必修ですので必ず履修して下さい。
    化学は、3年次に開設していませんが、2年次開設の「化学Ⅰ」が専門演習科目に相当します。
    化学の理解に欠かせない内容であり、3年次の化学実験の履修にも役立つ内容ですので、2年次の「化学Ⅰ」を是非、履修して下さい。


  7. 卒業研究について
  8. 4年次には、各自必ず、「物理学」「化学」「生物学」「地学」「理科教育学」の5つの研究室のいずれか1つに所属して卒業研究を行います。
    研究は個人(または複数)で、指導教員の指導を受けながら自主的に進めます。
    履修登録上、春秋学期とも土曜日2時限に設定されていますが、研究は1年間を通して随時行います。

    研究テーマは、各所属研究室で決定します。
    研究テーマについて、各自、研究計画を立て、参考文献等の調査をし、実験試料や装置等について工夫を凝らして研究を進めます。
    9月下旬頃に研究の「中間報告書(卒業研究予備審査報告書)」を提出し、発表(卒業研究予備審査会)します。
    さらに研究を進めて結果の解析と考察を行い、1月下旬に「卒業研究論文」を提出し、「理科専修卒業研究発表会」で研究成果を発表し、審査を受けます。
    これらすべての課題を達成することで、単位認定されます。

    なお、所属する研究室は、理科の科目の履修率、各人の成績、各人の希望等を考慮して総合的な見地に基づき決定します。
    そのため、必ずしも各人の希望に沿えるとは限りません。
    卒業研究は、何のテーマに取り組んだのかが問題ではありません。
    未知の自然現象、理科が抱える課題や諸問題等に対して、その本質を理解し、また課題や問題を解決すべく、対象にどのようにアプローチしていくかの方法や解決のプロセスを学ぶ為の科目です。
    これにより皆さんの理科の力量が高まります。
    さらに、将来どのような職業に就いても、卒業研究で学んだ方法論は役に立つはずです。
    よって、どの研究室に配属になっても学び得る内容は同じですので安心して下さい。
    また、分野に偏らず満遍なく履修しておいて下さい。

    卒業研究は、皆さんの理科専修における4年間の学びの集大成とも言えます。
    是非、自主性と計画性を持って、研究に積極的に取り組んで下さい。