授業

2022/10/09更新

講義

体育原理

 「体育原理」とは体育を営むために必要な知識体系の核となる知識群の総称です。ただ、体育を営むために必要な知識体系の「概要」を示す場合と「基盤」を示す場合とがあり、前者は主に「体育学概論」、後者は主に「体育原論」または「体育哲学」などと呼ばれて、体育学および体育学教育の発展にともない、多くの大学で後者の立場の科目・授業が行われています。しかし、本授業は、いわゆる「体育学」と総称される分野を包括する科目であることから、後者に比重を置きつつ、前者の立場をも交えた構成とします。なお、いずれについても、主要なテーマについての先行知見を解説するので、それを知識として習得したうえで、自身の論考を展開できるようになることを目指します。

衛生学

 医学の進歩により、本邦は世界でも最高水準の平均寿命を誇ります。他方、平均寿命の延伸と医学の進歩は、医療費の高騰、すなわち社会保障費を急騰させるという大きな問題を抱えています。そのため、生涯に渡って健康を維持・増進すること、つまり健康寿命を延伸させることは、本人の利益だけでなく、社会的コストを削減するという視点から期待されています。本講義では、受講生による発表を交え、健康寿命の延伸、医療費の増大をキーワードに、衛生学の果たす役割と個人と社会の健康の維持・増進について検討します。 

運動生理学

 運動生理学とは生理学と解剖学を基礎とする応用科学です。解剖学とは体の構造についての学問であり、生理学とはヒトは生命をどのように維持し、調整しているか等体の機能についての学問です。運動生理学は運動を行った時に私たちの体は構造的にどのように動き、機能的にどう変化するかを追求する学問です。運動による体の構造的、機能的変化は、環境、運動強度、発育発達状態によっても異なります。運動生理学的な知識をもとに運動実践及び指導が出来るようにします。授業の2/3は講義、1/3は課題についてプレゼンをして頂きます。

体育学研究法

 体育学研究では、論拠をもとに、体育指導やスポーツ実施が対象の形態、身体機能、精神心理に及ぼした変化を立証することが主です。そこで、本授業ではアンケート調査法を題材に、「論拠のある仮説立脚」「データ収集方法」「統計処理」について習得し、体育学研究法の基盤を習得します。なお、授業では、グループワークによって、この一連の過程と発表までとを行います。

体育運動学

 解剖学、生理学、運動力学といった運動学の基礎科学から走・跳・投など具体的な身体運動のメカニズムについて概説し、次に、記録の向上や合理的な身体運動のメカニズム、体力向上のための各種トレーニング法などについても講義内容として取り上げます。授業は、毎回3名程度の学生の発表と質疑応答、教員の講義によって進め、学期中の小テストと学期末に試験を行います。
 各種の運動やスポーツを実践するための科学的な理解及び知識を身に付けるとともに正しい運動実践の方法を身に付けることによって、体育の授業展開や部活動等での技術指導ができることを目指します。

学校保健

 本授業では、児童生徒の多様化する健康問題を理解し、学校保健の2本柱である保健教育と保健管理の目的、役割、活動内容を学びます。そして、保健教育の要である保健学習の授業作りと教材研究の方法について学修します。グループで保健学習の教材研究を行い、その教材を使用した模擬授業を発表します。 

など

実技

陸上競技

 将来、小・中・高等学校において陸上の授業を担当する際に求められる基本的資質の育成を図ることを目的とします。その内容は陸上の基本的理論を学習しながら、走、跳、投の向上を図る。また併せて指導法並びに実技理論の講義も実施します。

水泳

 将来、小・中・高等学校において水泳の授業を担当する際に求められる基本的資質の育成を図ることを目的とします。その内容は水泳の基本的理論を学習しながら、泳力の向上を図ること、また救助の技能と知識を身につけることです。併せて指導法並びに実技理論の講義も実施します。

バスケットボール

 構成されている技術の仕組み、試合時でのルールの把握などの技術・知識を学びます。さらに、チームワークの重要さ、楽しさを追求します。そして将来指導者として、指導の際のポイントもあわせて学んでいきます。

器械体操

 体操は体育全般にわたる、運動の基礎となる大切な領域であるため、体操の活用の仕方や指導法を身につけます。器械運動(マット運動、鉄棒運動、平均台運動、跳躍運動)については、技の習得を学習し、技の拡がりの中で美的表現力と難しい技に挑戦し、習得する喜びを体験します。また、練習方法と指導法を学習します。

表現運動・ダンスA/B

 小学校体育の「表現遊び」「表現運動」領域について学びます。まず、自らの思いや感じたことを全身を使って表現をする手立てを身に着け、その指導方法について理解します。また、習得した表現方法を用いて創作ダンスを制作して発表します。

バレーボール

 バレーボールの特性を理解し、いろいろなコンビネーションプレーを楽しく学習し、あわせてゲームの判定や、運営、審判法(ルール)などが出来るように学習します。

ハンドボール

 ハンドボールは、スポーツの基礎である走・跳・投という身体運動を最大限に発揮することを要求される全身運動です。中学校、高校の教材として扱われますが、室内外で楽しめ、ボール操作が容易で誰にでも簡単にプレーができ、ゲーム中のシュート機会も多く、ルールの工夫により小学生でも楽しめます。 授業では、基礎的な技術の習得、ルールの理解、ゲームの進め方などを実践的に学んでいきます。
 ハンドボールの競技に必要な知識や技能を獲得するとともに、ハンドボールの指導に関する考え方を理解し、指導法を身に付けることによって、効率的で学習効果の高い授業展開ができるようになることを目指します。

武道

 武道は、剣道、柔道、すもうなどの種目がありますが、本授業では剣道を行います。正しい竹刀操作を身に付けるとともに、お互いに尊重し、竹刀を通して心の攻め合い、崩し合いが行われ、より高度な有効打突を競い合えるよう指導します。

冬季スポーツ

 2年生秋学期2月下旬に3泊4日の集中講義として実施するスキー研修です。初心者班、中級者班、上級者班に分かれて技能を高めます。

野外活動

 3年生春学期9月上旬に3泊4日の集中講義として実施するキャンプ実習です。登山、沢登り、ロープワーク、カヌーカヤック、キャンプファイアー、野外炊事等の実習を行います。

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