総合型選抜について
理科専修では、2023年度入試(2022年度実施)より、総合型選抜を実施しています。 この総合型選抜では、特に、観察や実験に意欲のある人を募集します。 なお従来行ってきた入試(推薦入試、一般入試)も引き続き実施します。詳細は、入試要項をご覧ください。
なぜ総合型選抜?
以前から、高校の理科教育において、観察・実験があまり実施されない傾向がありました (もちろん学校によってはたくさん実施しているところもあります)。 この傾向は、新型コロナウイルスの流行により、さらに強まりました。 しかし、理科の教員になるためには、適切な観察・実験を通した指導ができることが必須です。 また、理科がベースとする自然科学は実証科学であり、観察・実験がその基礎にあるため、観察・実験を通して自然を理解しようとする態度も極めて重要です。 そこで、この総合型選抜によって観察・実験に秀でた学生に入学してもらい、従来の推薦・一般入試とあわせて、様々な得意分野を持つ学生集団を構築し、学生同士が刺激しあいながら、優れた教師を養成できる理科専修を作っていきたいと考えています。いつ実施?
詳細は入試要項をご覧ください。試験の内容は?
事前に提出していただく「入学希望書」と、当日行っていただく「プレゼンテーション」により、合否を決定します。「入学希望書」は入試要項の中にありますので、そちらを見てください。プレゼンテーションでは、これまでに高等学校の授業やクラブ活動、学校外での活動等で取り組んだ理科に関連する課題(観察や実験、研究活動など)から一つ選び、発表してください。 その際、どのような取り組みを行ったのか、何を理解するための取り組みなのか、 取り組みを通してわかったことは何か、などについて、PCを用いてパワーポイン トやPDF等でプレゼンテーション[発表 10分、質疑応答5〜10分(予定)]で示してください。 プレゼンテーションには、その内容を表した「タイトル」を必ずつけてください。 なお、質疑応答では事前課題に関する質問もすることがあります。
プレゼンテーションについて
プレゼンテーションでは、受験生のみなさんが、観察や実験をとおしてどのよう に自然を理解しようとしているのかを見ています。単に教科書どおりの 実験をするだけだったり、言われたとおりのことをしているように見えるだけでは評 価は上がりません。みなさんなりの観点を持ち、考察をしているかどう かはとても重要です。その際、「教え方」や「児童・生徒の理解度」のような教育の観点は評価の対象には入れません。高校では基本的に教育学や教 職については学びませんし、それは大学に入ってから学べば良いことです。 それよりも、みなさんがどのように自然を理解しようとし、自然を理解する力が どれくらいあるのかを知りたいと考えています。それが理科を教えるにあたっ ての最も重要な資質であり、必要条件であると考えるからです。
教育への熱意や抱負などは「入学希望書」に記入してください。 プレゼンテーションでは、ぜひ、みなさんがどのように自然を理解し把握しようとしたのかを見せてください。