講座名

遠藤周作「沈黙」を読む

―信者という過剰さ、文学者という限界

概要

発表より半世紀の過ぎた遠藤周作の「沈黙」ですが、本年初頭にはマーティン・スコセッシがメガホンを取った映像作品が公開されました。それは本作がいまだ積極的に語られるに相応しい作品であることを示しているのかもしれません。おそらくこの作品、接するに於いて信仰を持つものであるかどうか、文学研究者としてのスキルを充分に持ち得ているかどうか、それによって決定的に読み方が変わってしまうものなのではないかと思われます。信者であるが故の過剰な反応、文学者であるが故に踏み込めぬ領域。それらを冷静に眺め、なおかつ、スコセッシ監督の作品、もう一つの映像化である篠田正浩による作品も視野に収めつつ、「沈黙」一篇を読んでゆきたいと思います。

講師

奴田原 諭 [ぬたはら さとし]

二松學舍大学大学院博士後期課程単位取得満期退学。文教大学では近代文学や情報処理系の科目を担当。専門は近現代国文学で、戦中から戦後にかけての作家、中でも中島敦が専門です。初めての映画体験はテアトル東京での「STAR WARS」1作目でした(EpisodeⅣ: A New Hope)。そのせいか、映像にも興味あり。黒澤明や萬屋(中村)錦之介主演の東映時代劇、毎年12月には「忠臣蔵」を見たくなります。

関連情報

【講座コード】K11260F
【日程】9月30日〜10月14日
【曜日・回数】土曜日(3回)
【時間】10:40~12:10
【受講料】4,700円 
【定員】20名
【単位数】6単位
【対象】
【持ち物】
【テキスト】『沈黙』(新潮文庫/ISBN:978-4101123158) 各自でご用意ください。
【その他】

日程

【第1回】9月30日(土)
映像化された「沈黙」

【第2回】10月7日(土)
布教という歴史

【第3回】10月14日(土)
セバスチャン・ロドリゴというあり方

備考

※5名未満の場合は非開講になることがあります。