テスト結果のサンプル




1.話し合い 2.性格傾向 3.性役割 4.安らぎ感 5.支配欲求 6.金銭感覚
Aさん(男性) 2.4 4.1 3.7 4.2 4 4.2
Bさん(女性) 1.8 4.1 1.5 4 3.6 4.1
得点差 0.6 0 2.2 0.2 0.4 0.1






U.パーソナリティ
外向性E 神経症傾向N 調和性A 誠実性C
Aさん(男性) 3 0.8 2.2 2
Bさん(女性) 2.1 2.5 3.4 2.2






V.現在の家族
凝集性 適応力
Aさん(男性) 3.5 4
Bさん(女性) 4.3 2.8
得点差 -0.8 1.2


パートナーズ・テスト解説


T.パートナーズ
現在の結婚適性度を測ります。得点は1点から5点で、
平均3.5点以上が望ましい得点と考えられます。

@「話し合い」とは、結婚に必要な様々な事柄について話し合っているか、
また、パートナーは家庭を一番大切にする人だと思うか、などをみています。

A「性格傾向」とは、パートナーの暴力的、攻撃的、自己中心的な性格、二人の言い争いの激しさなどをみています。→得点の高さはそのような性格傾向をパートナーが持っていないという評価を意味します。

B「性役割」とは、子育て家事を中心に据える妻の伝統的な性役割観からいかに柔軟であるかをみています。ここでは、「〜すべき」、「〜すべきでない」という固定観念をもたない、柔軟性のある性役割観を理想としています。
→得点が低い場合は、伝統的な性役割観に囚われる傾向があることを意味します。
ただし、お二人が両方とも低い場合は、価値観が一致している訳ですから、問題はないと思われます。

女性の得点が高く、男性の得点が低い場合が一番問題になりやすい項目です(逆の場合は、あまり問題にならないでしょう)。

C「安らぎ感」とは、パートナーと一緒にいることによって感じる安心感や、
パートナーへの信頼感を測っています。

D「支配欲求」とは、パートナーの独占欲の強さ、パートナーに対して思っていることを全て言わないと気が済まないか、問題を冷静に話し合えるか、などをみています。
→支配欲求が高すぎないことが理想的と考えるので、高得点は支配欲求が高すぎないことを意味します。

E「金銭感覚」とは、お金のことでけんかになるか、金銭感覚が似ているかについてみています。金銭感覚は似ている方が結婚後の問題は少ないでしょう。


U.パーソナリティ  
それぞれの性格傾向をみています。得点は0点から4点で、平均は2点です。3点以上 はその傾向が「高い」く、1点以下は「低い」といえます(中間は「ほどほど」です)。
お互いの性格傾向を知ることにより、お互いの長所を活かせるような関係を築いてください。

@「外向性」とは、社交的、外向的、活動的、元気はつらつ、話し好き、
周囲にいつも誰 かがいることを好むといった性格傾向が、得点が高いほど強いといえます。

A「神経症傾向」とは、感受性が強く、感情的で、とりみだしやすい、自己の内面に目が向きやすい、
不安が強いといった性格傾向が、得点が高いほど強いといえます。

B「調和」とは、協調性が高い、温厚、親切、思いやり深い、自分より人のことを考えるといった性格傾向が、得点が高いほど強いといえます。

C「誠実」とは、誠実、目標が高く、いつも目標に向かって努力しているといった性格傾向が、
得点が高いほど強いといえます。


V.現在の家族

現在のそれぞれの家族のあり方をみています。
得点は1点から5点で、2.5〜3.5点が平均的です。

@「凝集性」とは、家族がお互いに助け合い、親密で、一体感を大切にすることです。
ただ、凝集性の高すぎる家族は一体感が強すぎて他者は受け入れにくい可能性もあります。

逆に、凝集性の低い家族は一体感のないバラバラな家族といえます。

A「適応力」とは、家族が子どもの意見に耳を傾け、柔軟性をもつことを意味します。




<SAMPLE>
A さん(男性) & B さん(女性)


T.パートナーズ  
「性役割」に大きな得点差があります。これは、Bさんが女性についての伝統的な性役割観をもっており、
逆にAさんの方が柔軟な性役割観をもっていることを示しています。

「話し合い」における二人の得点の低さは、まだ結婚に必要な様々な事柄を話し合う関係にないということなのでしょう。これから結婚するまでに、じっくりと話し合ってください。
その他の4項目は概ね高得点での一致が見られ、問題はありません。


U.パーソナリティ  
Aさんは、外交的で活動的、精神的に安定しており、ストレスのかかる状況でも落ち着いているタイプです。

Bさんは、感受性が強く、感情的でとりみだしやすい傾向がやや強く、協調性が高いタイプです。
少し、人がどう思うかが気になってしまうタイプかもしれません。

そして、そういうことをあまり気にしないAさんと一緒にいると、安心して落ち着けるのかもしれません。


V.現在の家族
Aさんの家族は、「凝集性」も「適応力」も比較的高い家族です。Aさんの「適応力」の高さが「性役割」得点の高さにも繋がっているのでしょう。つまり、柔軟な家族の考え方の中で育まれた性役割観なのでしょう。  

Bさんの家族は、高い「凝集性」と、ほどほどの「適応力」をもっています。どちらの家族も一体感の強い家族だといえます。  総合的にみて、お互いの違いに惹かれ合っているカップルなのではないでしょうか。

ただし、違いを認め合うためにはコミュニケーションがとても大切です。
何でも話し合える関係になること、そして相手の話にいつでも耳を傾け、
違いは違いとしてお互いを認め合う関係になることがお二人の結婚を成功に導く鍵になることでしょう。

このテストへの感想や意見など、是非メールでお聞かせください。
また、「その後の二人」についても是非教えてください!!  


2005年○月○日 臨床心理士 
吉川 延代
fwit9816@mb.infiweb.ne.jp
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